アニクラはじめました

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反応の少ないアニソンDJ論

アニクラにおいて、アニソンは少なくとも二つのレイヤーをもつ。

その楽曲がどのアニメの中でどのように使われたか……そう行った情報を含むアニメのレイヤー、そして、楽曲として当たり前に内包される音楽的な情報である楽曲のレイヤーだ。アニソンDJは、その2つのレイヤーを同時に、あるいは意図的に片方を扱い、曲をつないでいかなければならない。

本来、DJとは曲を違和感なくつないでいくことを良しとする。楽曲の持つ音楽的特性の似通った曲を選ぶ事で違和感なく曲と曲とをつなぎ、曲を変えていくことで大きな展開を作ることにより、フロアにドラマを生みだしていく。そのことがDJの目的ではないだろうか。

アニソンDJも例外ではなく、曲をつないでいるという認識があるのであれば、アニソンの持つ楽曲としてのレイヤーは無視できない。よくアニソンは楽曲としてのジャンルが広いので難しいとの旨の発言を見るが、これは違うジャンルを繋がなければならないという意味ではなく、幅広い音楽性の中から似通った部分を見つけ出し繋がなければならないという意味でなければならない。楽曲的に共通点がなければ、それは並べただけにすぎず、DJ的につながっていない(ミックスできていない)からである。当然のことながら、これはロングミックスのみならず、カットインでも言える事である。

アニソンDJの場合、楽曲以外にもう1つのレイヤーも当然、無視できない。アニソン特有であるアニメのレイヤーである。アニメのレイヤーと楽曲の音楽性の間に、相関関係は基本的にはない。無関係だ。アニソンDJは全く無関係の2つのレイヤーを扱わなくてはならない。これは、何かいい例えを出したいところだが、上手い例えが見つからないくらい困難な行為である。
しかし、この2つのバラバラで相関性のないレイヤーを統合するための1つの思考法がある。これに関しては考察を進めた上で後述しよう。


アニソンは2つのレイヤーを持ち、それ故にアニソンDJはその2つのレイヤーを扱わなければならないと書いた。その1つである楽曲のレイヤーにおけるDJ行為に関しては、アニソン以外の他のジャンルのDJのノウハウが参考となるだろう。
しかしここで注意しなければならないのは、アニソン以外のジャンルにも、楽曲以外のレイヤーが存在し、DJはそのレイヤーもなんらかの形、多くは「選曲」に関わっているということだ。 アニソン以外の楽曲にも楽曲自体が内包する音楽性以外の情報が存在する。その楽曲の作成者や歴史的な背景、地域、消費形態などそれは多岐にわたる。DJは、そのプレイでストーリーを作る際に、その2つ目のレイヤーを使うことがある。例えば、同年代の楽曲を続けてみたり、同じ地域の製作者を続けてみたり、あるいは同じレーベルばかりをかけたりというプレイは、なんらかのストーリーを生む。そして、そのストーリーはフロアにも共有されることがある。それは、フロアにおけるその情報の共有の度合いによって、伝わり具合が変化する。
 その情報の共有具合が特に強く、結果、フロアを支配する場合、それはそのジャンルにおいて「お約束」となり、DJのプレイとフロアをその強度によって影響下に置く。これは、音楽的な情報とは違い、感覚的、瞬間的に共有ができない。これは知識であり、知識の共有によってのみ、もたらされるものである。楽曲に付随する音楽的な情報以外の情報…中でも共有されるべきとされる、いわば基礎知識としての情報は、ジャンルによって違いがあり、クセ、特色として、そこかしこに存在する。 アニソンDJが他のジャンルのプレイを参考にする場合、DJとして普遍的なものであるのか、ジャンル特有のものであるかは意識した上で取り入れなければならない。

長々と書いたが、アニソンにも、これらのレイヤーは存在する。アニメのレイヤーでもなく、楽曲の音楽的情報でもない、その他の情報……しかし、それらはアニメのレイヤーのもつ共有の強度に比べると、きわめて弱いものであり、多くの場合は無視あるいはアニメのレイヤーと同様のものと扱ってよい。なぜなら、フロアもまたその2つを区別していないからだ。

ジャンル特有の知識「お約束」は、他のジャンルへの応用はできない。しかし、それらが、そのジャンルらしさを構成する1つであることを意識し、そのらしさを意識的に取り込むことは出来るだろう。 


DJは何をしているか?

この問いに対して、これと明確に答えられる者はいないだろう。DJの目指すところは人それぞれであるし、またジャンルや状況によって様々な答えが考えられるからだ。 しかし、個別論ではなく、概念として区別して考えていくことは可能だろう。
ここでは、その思考の手がかりとして、1つのパーティーを1単位として捉え、視野の大きさで、DJの思考や行為を分けて考えてみたい。

まず、パーティー全体を見る視野だ。DJはパーティー全体を見て、そのコンセプトや雰囲気、客層、機材、音、タイムテーブル、様々なことを情報として捉え消化し、自らのプレイに落とし込んでいく。もっとも大きな視野、これを軍事用語やビジネス用語として馴染みがある言葉に例え「戦略レベル」と呼ぶことにしよう。

次に、1人のDJに割り当てられた時間をいかにプレイするか?という視野だ。先の戦略眼から導かれた所与の勝利条件にもっとも近づくために、いかに時間を使うか。これを「作戦レベル」と呼ぶこととしよう。

そして、もっとも小さな視点。最適解として出された作戦を実行するための視点。「戦術レベル」だ。時間を軸として考えるならばとても短い時間、具体的には、作戦として自ら選んだ要素の取捨選択や小さな決断、そしてそれを実行する技術、それが戦術レベルの思考だ。

このように、DJは時間によって「何をしているか?」が変化している。 そして、戦略・作戦・戦術という区切りにおいて、実際に行なっていることと照らし合わせ考えてみると

戦略レベルの思考=社交

作戦レベルの思考=選曲

戦術レベルの思考=曲をつなぐ技

となり、それぞれに必要な技術は、DJ社交術であり、DJ選曲術であり、DJミックス技術となる。

そして、それらを論じるのがDJ論となるわけであるが、パーティー全体における社交術、戦略面まで含めたものは「広義の」DJ論、作戦や技術を扱ったもの、つまり選曲やミックス技術を扱うものは「狭義の」DJ論と言えるかもしれないだろう。これも混同させると議論の混乱の元となる。もっともDJ諸氏は議論などしないかもしれないが。

さて、ここまでの考察とこれらを付き合わせていくならば、主にアニソンDJ論として上がりやすいものは、「狭義の」DJ論であり、アニソンが持つ2つのレイヤーにおいて、アニメのレイヤーを主眼として扱うのは「作戦レベル」、楽曲のレイヤーを扱うのは「戦術レベル」だと言えるのではないだろうか。
 

さて、ここからはしばらく「狭義の」DJ論について話を進めたい。アニソンDJ論ではなく、DJ論というからには、一般的なDJについての考察、だ。

DJプレイにおいて、選曲はミックスに大きく影響をあたえる。これは当たり前で、次に何の曲をかけるかによって、ミックスは大きく変わる。BPMは同じなのか、違うとすれば何パーセントなのか。コードは?曲調は?キックの位置は?そういった曲自身の関係はミックスを大きく左右する。これは考えるまでもない当たり前のことだ。

一方で、逆はどうであろうか。 ミックス技術は選曲に影響をあたえるだろうか?

答えはイエスである。ミックス技術は、選曲に影響をあたえる。それは影響を与えるという言葉では弱いと思われる。ある意味においては束縛するとすら言ってもいい。
DJにおいて、綺麗にミックスできるか否かは大きな問題である。極端にBPMの違う曲は選曲から外すし、コードがあまりに違う曲も同様である。キックの配置が大きく違う曲も忌避される。それらはミックスがしにくいから(もしくは不可能だから)である。

これらの技術にはDJ個人の「技術」もさることながら、機材的な「技術」も含まれている。

例えば、ヴァイナルによるプレイであれば、機材的な制約は大きくなり、選曲を拘束することだろう。機材による選曲への拘束は、不自由だと捉えることもできるが、特色と捉えることもできる。

もちろん「作戦的」にその選曲が、大きな意味を持つ場合は、そちらを優先されることもあるだろうが、一般的なDJプレイではやはり少数であるジャンルが多いだろう。

では、あらためて何故「綺麗なミックス」はより優先されるべきなのだろうか?

パーティーの特色やタイムテーブルや雰囲気など様々な要素から考えた「戦略レベル」から最適解として導き出された「作戦レベル」としての選曲の正解よりも、「綺麗なミックス」が優先される「べき」なのであろうか。

この問いは「なぜ、DJはミックスをするのか?」「なぜ、DJとセレクターの違いが存在するのか?」「DJとは?」という一見難しい問いに繋がってしまいそうではあるが、フロアを見れば一目瞭然だと思われる。 DJに「綺麗なミックス」が求められるのは、単にフロアが踊り続けているからである。

そもそも、ミックスに必要とされる要素であるキックの配置やBPMの一致など、ほとんどその全ては、フロアが「踊り続ける」ために無駄に違和感を与えない為に必要な要素である(しかしながら、ある種の違和感がフロアに与える特別な影響もある)。それらが必要最小限に満たされなければ、フロアは踊り続けることができない。フロアを踊り続けさせる為に、戦術レベル(ミックス術)の要求は、作戦レベル(選曲)に影響を与える。しかしその上でも、選曲に与えられている自由度はまだまだ多く存在する。そして、またその拘束をネガティヴに捉えるべきではない。その戦術レベルでの要求という縛りがあるからこそ、選曲はフロアを躍り続けさせるという本来の目的から逸脱することがなくなるからだ。それは、選曲の思考が常にミックス術の要求に隷従しているからだ。

では、アニソンDJにおいてはどうであろうか。

戦術レベル(ミックス術)と作戦レベル(選曲)はどのような関係にあるのであろうか。

アニソンには2つのレイヤーがあることはすでに指摘した。アニメのレイヤーと楽曲のレイヤーだ。あらためて、この2つのレイヤーが選曲やミックスにどう影響を与えるか、考えてみたい。

アニメのレイヤーはミックスの行い易さには関係がない。これは考えてみれば当たり前のことだ。幼女向け魔法少女アニメの楽曲と大人向け難解ロボットアニメの楽曲であっても、BPMやキーなどミックスに必要な諸条件が合えば、ミックスは可能である。楽曲のアニメのレイヤーはミックス術には関係しない。そして、楽曲のレイヤーはミックスに当然、直接影響を与える。
アニメのレイヤーは選曲に影響を与えうる。そして、楽曲のレイヤーはミックスのし易さを通じて、間接的に影響を与える。

ちなみに、アニソン以外の楽曲にも2つ目のレイヤーは存在することはすでに書いた。作曲者、ジャンル、制作年、その他、その曲にまつわる楽曲そのものが内包しないその他の情報だ。そのレイヤーも選曲にのみ影響を与える。
この2つに違いはあるのだろうか。

これら楽曲が内包する音楽性ではない情報は、「フロアの共有度合い」「強度」によって、拘束の度合いが変化すると、すでに考察した。

多くのアニソンDJが活躍する場である「アニクラ」では、どうであろうか。

アニクラにおいて、アニメの知識はかなり強くフロアで共有され、かなりの強度を持っていると思われる。それも、おそらくは他のジャンルと比較にならないくらいに。

したがって、アニクラでは、楽曲におけるアニメのレイヤーが選曲を強く強く拘束する。

この拘束が、俗にアニソンDJや一部のフロアで共有されている「監督つなぎ」「制作会社つなぎ」「ゲロを吐いた女の子が出てくるアニメつなぎ」などの『アニメつなぎ』という拘束である。アニクラにおいて『アニメつなぎ』は選曲を強く拘束する。その拘束の強さは、ミックス技術が要求するそれよりもはるかに高い場合が往々にして、ある。

では、アニソンDJはミックスよりも選曲を重視してもいいのだろうか。一般的なDJのセオリーを無視して、そうすべきなのであろうか。

その難しい問いは、先ほどもそうしたようにフロアを見ることで解決すればいいと思う。

あなたが見るアニクラのフロアは何を求めているのであろうか。「踊り続けること」であろうか。それともそれ以外であろうか。

もし、あなたの「アニクラ」のフロアが「踊り続けること」を希求するのであれば、ミックスを優先して選曲を行えばいいだろう。
もし、あなたの「アニクラ」のフロアが「それ以外」を求めているように見えるのであれば、端的に言ってミックスよりもアニメのレイヤーを重視して選曲すればいいだろう。

ミックスの良さ=踊り易さは、楽曲に内包するものから生じるので、フロアの知識量や経験値に依存しない。きわめて「踊る」「体を動かしやすい」という身体的なものである。ゆえにフロアに知識の共有やそれに由来する拘束が強くなされない「一般的な」クラブでは、ミックスの良さがDJ術において上位概念となる。

しかし、アニクラでは、必ずしも身体的なものが上位概念とはならない。まず多くの場合、「アニメ」が好きな人たちがフロアを占めているので、知識を前提とする「アニメ」というレイヤーが非常に共有されやすい。そして、それはVJによる具象的な映像・空間演出によってさらに強化される。そして、具象的な映像は踊る足を止める傾向にある。結果、クラブを支配する身体的快楽を薄くする。

このようにして、アニソンDJにおいて、ミックス術と選曲の上下関係が逆転が起こりうる。

フロアにおける「知識」の共有という一体感が「踊る」という身体的快楽を上回るその時にそれは発生する。

アニクラの専門用語で言うところの、「わかる」「それな」である。

したがって、アニクラにおいては、戦略(DJ社交術)>作戦(DJ選曲術)>戦術(ミックス術)という概念の上下関係が成り立ちやすい事が想定される。それにより、一般的なクラブより、戦略レベルの優越がDJプレイの良し悪しを大きく左右するのではないか?という仮説が成り立つが、いかがであろうか。

この仮説に関しては、有識者の見解を待ちたいと思う。

次回はアニクラにおけるオタクの身体性の逆襲としてのオタ芸、テキーラ、絶叫について考察したいと思う。嘘です、そんなのしたくないです。

(おわり)

 
 

ダブステップについて

僕の好きなダブステップについてはあまり書いたことがないので書こうと思います。

なんで今まで書かなかったかと言うと、書くことがないからです。

知らないからです。

 

僕は、低音研究会ではダブステップってジャンルを主にレコードを使ってDJしています。

ダブステップなのはたまたまです。最初に見たかっこいいDJはジャングルのDJでした。大須のバナナレコードにはジャングルは売っていませんでした。

次に見たDJがダブステップのDJでした。大須のバナナレコードにもダブステップのコーナーがありました。POPを読んで適当に1枚買いました。

そんな理由でダブステップを買い集め始めました。

次に50枚入るレコードケースをオタレコで買いました。大須に行くたびにレコードを一枚買おう。いつの日かこのケースがいっぱいになる頃にDJが一回くらいできるといいな……と思いました。

何もかも甘かったです。

今にして思うと、何もかも甘かったです。

人生というものとか、人生を狂わせるものの存在とか、そういうものに対して、なんというか甘かったような気がします。

いいとか悪いとか、とにかく知識がなかったので、ダブステップらしきものは買うというスタイルでした。そもそも、そんなにダブステップのでレコードが店舗にあるわけでもないので、それでも大丈夫でしたし、そうやって買っても「外れ」というものもそんなにあるわけではありませんでしたし。

そのうち通販えレコードを買うことを覚えました。

もうダメです。

アニクラ以外のクラブにも行くようになりました。とりあえずレコードと同じスタンスで、やばそうな外国人なら見に行こうって感じで、どんな音楽やってるかも知らずに見に行きました。

それも「ハズレ」ってのはそんなにありませんでした。

だから、あまり情報を積極的に集めるようになりませんでした。

そして、これは今もです。

ジャンルのこととか、自分が好きな系統は大きく言うと「ベースミュージック」なんだーとか、ベースミュージックにもいろいろあるし、ダブステップにもいろいろあるんだってことはわかるようになって、よりハズレを引かなくなりました。

それで、十分でした。なんせハズレを引かなくなりましたし、いい加減自分の好みもわかってきたので、当たりを引く確率が高くなります。

だから、あんまり情報を集めることはしないままです。

情報を集めないので、中古屋で勝ってきたよくわかんないけどかっこいい曲を「隠れた名曲だ!!!」とドヤ顔でかけたら、ムッチャ有名なアンセムだったってパターンは数知れずあります。

DJ Zincのkinda funky とか

MalaのChange Harmonimix とか

SKreamのmidnight request line とか

むっちゃドヤ顔でかけたことがあります。

恥ずかしいですね。

かなり恥ずかしいです。

やはり知識は力ですね。

知識さえあれば、避けられた事態です。

でも、それでも、積極的に調べたりはしませんでした。

今もしません。

DJとして、それが甘さに繋がっているような気がします。

それでも、何も調べず、いつものレコード屋でなんとなくポチポチしたレコードを、今日の現場のことをなんとなく考えながらレコードボックスに詰めて、現場で「あれ?こんなの持ってきたっけ……」とか頭抱えながら、回して行く。

たぶん、自分が一番楽しい。だいたい好きな曲がかかるし。

あ、そうそう。

レコードを僕は使ってるんですが、レコード、めんどくさいです。

重いし、裏か表かよくわかんないし、取り扱い面倒だし、高いし。

とにかく不便。

でもレコードを使っているのも、ちゃんとした理由があるわけではなくて、楽しいからだったりする。

触った感じとか、頭出しするときの感じとか。もうなんかそういうのが儀式みたいになってて、本当にめんどくさい。でも、たのしい。

ダブステップも、レコードも、未だに慣れなくて、未だによくわかんない。けど、どうやら僕は、そのわからなさを楽しんでるっぽい。

レコードを回しているときは、DJ論とか頭の隅の方に蹴り飛ばして、本気でやばいー!!(本来の意味で)ってなりながら、BPMあわせて、あわなかったらダブエコーでごまかして、DJをしています。

ね、書くことないでしょ。

 

 

 

 

 

アニクラのブームって過ぎるのか

アニクラってブームらしいです。

確かに、僕が見ている範囲だけでも、一昔前と比べるとアニクラの数は増えました。100人越えのパーティーもいくつかあります。昔では考えられないような歴史ある大御所の会場でもアニクラが行われています。

アニクラってブームなんだと思います。

で、実は、こう盛り上がっていく間って、ずっと「これ、ブームだな?」と言い合うわけです。で次にこう続くわけです。「このブーム、いつ終わるかな?」って。

確かに、「あのイベント◯人しか入らなかったって」みたいな話も聞くわけですよ。

そうすると思うわけで、「あ、やばいんかな?」って。

 

ま、でも、本来、ブームなんてものは正直、大勢の人が、終わってからはじめて「あ、ブームだったんだなぁ」って認識した時に「ブーム」となるわけで、今から「終わるよなぁ」とか思ってる暇があるのはブームってほど熱狂的でもないし、終わってない以上「ブーム」でもなんでもないかもしれない。

 

ま、そんな適当な言葉遊びはいいとして、金が落ちなくなったらブームは終わりだし、人が来なくなったらブームは終わりなわけです。

 

さて。

 

ここで重要なのは「人が来なくなったら」って部分ですけど、時間が経つと人は来なくなるもんなんですよ。そもそも。

人間生きてると環境も変わるし、財布も軽くなるし、飽きもするし、嫌いな人間も増えてくる。ずーっと同じことはできないもんです。ましてや、義務教育じゃないんだし、中毒性もないんだから、来なきゃいけない理由はそうそう増えないけど、行かない理由は簡単に増えると思う、そりゃそうだ。にんげんだもの

徐々に減るのは仕方がない。

 

で、そのぶん、増えりゃいいわけですよ。増え続けているうちは減らないわけ。

 

とどのつまりは、アニクラに新規客が来る理由があり続けているか? ってところなんですね。

 

 

で、考えると、初めての人がアニクラに来るきっかけってことになるんですが、アニメファンがなんらかの理由でアニクラに来て、アニクラのお客さんになってるんじゃないかなぁと思うわけです。

アニメ好きじゃないと、そもそもアニクラにはこないと思うんですよね。

 

で、アニメファンって、減りそうにないじゃないですか。そりゃあ少子高齢化日本人の減少とかそういうバカでっかいスパンの目で見ると減っていきそうですけど、しばらくは安泰じゃないです?アニメファン。とすると、アニクラ新規客の候補はいっぱいいるわけですよ。

 

じゃあ、アニメファンがアニクラへ踏み込むルートがあるか? ということなんですが……

 

ですが、これがよくわかんないw 

 

でも、わかんないだと話が終わっちゃうので、イベントの集客として考えると、少しは見えるものもあるのかなぁとか思うので考えてみると、イベントの集客って、僕は2パターンあるのかな?って思っていて。

 

1)参加型集客

2)観客型集客

 

があると思ってるんですね。適当です。今考えました。

 

参加型集客は、たとえばマラソン大会。マラソン大会なんて、参加者とその家族友達くらいしか来ないじゃないですか。でも、結構賑わってる。大型バイクで有名なハーレーダビットソンのオーナーミーティングなんてそれこそオーナーとその家族しかこないけど、一大イベントですからね。名古屋のど真ん中祭りとかもそんな感じなのかなぁ。

 

観客型集客は、アイドルイベントとか、コンサートとか、そういうの。見たいものとか人があって、それを見て楽しむために、純粋に観客として行く。

 

アニクラにはこのどちらの側面もありそうで、割合とか実感として僕にはわかんないんだけど、それぞれの新規客が入って来るきっかけは以下のように考えられるわけです

 

1)アニクラが参加型集客だった場合  

    →新規客とは、新しいDJ、もしくはその候補(+その関係者)

 

2)アニクラが観客型集客だった場合

    →新規客とは、ゲストの有名DJ(もしくはアーティスト)を見に来た客

 

あ、アニクラそのものが発信されていた場合、「アニクラそのもの」を見に来るお客さんもいるかもしれない(これは観客型かな)。

 

まぁこう考えていって、これらの新規客のルートが「ないなぁ」ってことになると、そのうち、「アニクラブームは終わる」んかもしれない。

 

まぁそうならないように、アニクラが好きな人たちはいろいろ考えないといけないのかなぁとか思ったり思わなかったり。

 

わっかんないけどね。

 

誰にでも、できることはあると思うんですよ。

新規客を常連客にするのも大事だしね。

 

 

あ、あと、でっかいイベント、アニクラと言えばこれ!みたいなイベントって大事だなぁと思いました。これはアニクラそのものの発信って意味でね。

 

 

あーブームに乗っかって、いい思いしたいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アニリミの話

アニソンを勝手にクラブミュージック風に手を加えたものを一般的にアニリミ・アニソンリミックスといいます。

アニソンの原曲はそもそもテレビで聞くこと、もしくはアイポッドで聞くことを前提として作られているので、クラブで聞くとどこかしら破綻します。クラブミュージックがクラブで聞くとかっこよく聞こえるのは、クラブで聞くことを前提に作られているからです。音楽にも適材適所があり、クラブの音響はオールラウンダーではありません。

 

そこで、クラブで聞いてもかっこいいように……あるいは、DJで使いやすいようにと作られたのが、アニリミです。

 

アニリミの作り方としては、原曲とそのインスト(伴奏のみ)の音の差異を利用してアカペラ(声のみ)を抜き出し、それにクラブミュージック要素を加えることで出来上がります。クラブミュージック要素を既存のクラブミュージック曲で作った場合、それはマッシュアップと呼ばれます。他にもエディットとかありますが、詳しく知りたい方はググってください。

 

さて。

 

アニクラにおける現在のアニリミに関して少し書きます。

 

まず、アニリミの供給は少ないと思います。

 

アニリミは、つまりはブートレグ、おたくっぽくいうと二次創作です。作るのは労苦を伴う上にリスクもあるということです。継続して作り続けている人は少なくなります。また、話題となった人は公式リミックスを作ったりすることも最近は多く、そうなると、ブートを作り公開することは少なくなります。

したがって、アニリミを作る人は減り、供給は少なくなっているのが現状だと思います。

 

 

一方、消費についてですが、アニリミを使う舞台も以前に比べ、少ない気がします。

 

クラブを鳴らすために作られたアニリミですが、今のアニクラのお客さんが、それを望まないことが多いです。

アニクラのお客さんはアニメでかかった曲を聴きに、アニクラに来ています。クラブミュージックのように「踊れる曲」を必ずしも求めているわけではありません。「踊れる曲」になることをバーターに「聞き慣れない曲」になってしまったのでは意味がないのです。

また、アニリミばかりが流れるイベントというのも減りました。供給が少ないので、仕方がないのかもしれません。

個人的には、アニリミだけでDJをするのはなかなかむつかしいところがあるなぁとおもっています。それは、アニリミだけでは球数が少ないのでアニメつなぎもできず、今期の話題のアニリミもなく、公式リミックスは音圧違っていてつなぎにくい、かといって、アニリミだけではクラブミュージックの本来持つジャンルなどのノリをうまく生かせず……ただBPMだけを繋いでいく……そうなると、アニリミにこだわる理由もなく、単にダサいなぁと僕なんかは思ってしまいます。

 

ただ昨今、オールジャンルと銘打つイベントが増えて来ているように感じていて、そこではアニリミは重宝されているかもしれません。現在のアニリミは、純クラブミュージックと純アニソンの架け橋的な役割を求められているのかもしれません。

まぁ、そうなると、生粋のクラブミュージックとつなぐことができるレベルのもの(マスタリングなども含めて)が求められるのかなぁ とか思います。

でも、アニリミって、もともとはクラブミュージックのDJが遊びでアニソンかけちゃったって時に使うものだったんじゃないのかな?これって先祖返り?って思ったり。

知らんけど(大阪メソッド)。

 

 

 

アニソンDJのなり方

アニソンDJになりたいですか?

どうしましょう。

 

1)機材を買う

 好きなのを買ってください。機材によってある程度、DJのスタイルは規定されますが、ある程度なので絶対ではないです。ですので、自分の納得のいくかっこいいなって思うものを買ってください。

こだわりがなければ、エントリー用のDJ用MIDIコンとノートパソコンを買ってください。

 "特に" こだわりがなければ、最新のパイオニアのエントリー用のMIDIコンとMacBookAir(あるいはMacBook pro)にしてください。

下にリンクを貼ることで媚を売ってみます。よろしくどうぞ。

www.otaiweb.com

 

 

2)セッティングする

 買って来た機材を接続し、DJソフトで操作し、音が鳴るようにしてください。方法は説明書をよくよみ、あとはググってください。

 

 

2)練習する

 練習してください。

 自分の持っているアニソンを自分のかっこいいと思う順番で並べ、つないでいってください。

 つなぎ方は大きく分けて2つあります。BPMが同じにして繋げる方法(ロングミックス)と、それ以外です。あとはググってください。

 自分の持っている機材とソフトと音源に慣れてください。

 

 

3)他の場所で練習する

 自分の家以外で練習してください。

 DJを始めたての友達とかがベストです。DJの先輩の家だと色々教えてくれるかも。練習会とかならDJの友達もできていいかもしれません。一人でカラオケボックスに行って勝手につないで音を出すとかでもかまいません(自己責任です)。とにかく家の外で練習しましょう。

 外で音を出すことで、現場力が養われます。現場力って何かというと、現場に出るとわかります。現場で起こるトラブルに対応できる力です。

 

 

4)デビューを虎視眈々と伺う。

 練習してると飽きます。

 絶対すぐに飽きます。

 デビューの機会をを伺いましょう。

アニソンDJイベントは人の縁故でできています。SNSでは全てはわからないので、イベントに足を運びましょう。

人の顔を覚え、繋がりを観察しましょう。界隈を把握しましょう。

DJ、VJ、スタッフ、そしてオーガナイザーの顔と名前をおぼえましょう。

人の顔が覚えられないコミュ障には秘策を授けましょう。

イベントに行って壁を見たら、タイムテーブルというのが貼ってあります。時間とDJの名前の羅列です。今プレイしているDJの名前はすぐにわかります。その人の顔を覚えてください。その人のプレイが終わったあとで「◯◯さん、さっきのプレイ良かったです」と話しかけてください。プレイの後だと嬉しいので、なんか会話が繋がります。で、会話の中で「僕、〇〇(自分の名前)っていいます。最近DJ練習し始めたんです。むつかしくってー」とか伝えてください。

公募とかにはとりあえず参加しましょう。参加したことを周りに言いましょう。

 

 

 

5)デビューする

赤と白のケーブルを忘れないようにしてください。

 

 

 

 

 

 

アニソンDJイベントのやりかた(お金の話)

アニソンDJイベントのやり方を書きます。

オーガナイザーのやり方です。

というか、やり方は自由にやってください。

 

気になるのはお金です。

ここでは費用と収入にわけて考えます。

 

まず費用から。

大きいのは箱代。名古屋のアニソンバーリレーションの土曜の昼なら60000円だそうです。(ドリンク代は今回、計算にいれません。ドリンクに関してはプラマイゼロなので)

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クラブだと、機材等必要なものも全部込みなので安心です。

 

人件費。友達のDJ、VJさんに出てもらったらお安くできます。

他の地方に住んでる友達の場合は交通費。有名な人に出てもらうなら出演料がいります。

 

広告費。ツイッターやツイプラだけなら無料。フライヤーつくるなら印刷費。イラストをつけたいなら、イラスト制作費、デザインに凝りたいならデザイン費……となります。

 

その他。それ例外のなにか

 

 

次に収入。

イベントの入場料。入場料×人数

 

 

 

となります。

 

収支トントンを前提に、そろばんを叩いてみましょう。

 

1)収入から逆算する

お客さんが、50人来るとします。入場料2000円に設定しましょう。

収入が100000円

となると、箱代60000円をひいて、人件費と広告費に40000円使える計算になるわけです。

(お客さんが100人来たら、人件費と広告費に140000円使える計算になります)

 

 

2)支出から逆算する

箱代60000円、広告代10000円(フライヤー印刷に3000円、イラストデザイン込みで友達価格で7000円)、人件費40000円(他地方から友達のゲスト格DJ2人、残り友達DJにお願い)とすると、費用合計11万円

となると、お客さんが55人来たらペイすることになります(110000÷2000=55)

 

上記計算外で、前飲み、打ち上げ、中でのドリチケ、シャンパン等を自腹で繰り出しますと、それは全部赤字という形となります。

 

いろんなイベントから学んでください。