ダブステップについて
僕の好きなダブステップについてはあまり書いたことがないので書こうと思います。
なんで今まで書かなかったかと言うと、書くことがないからです。
知らないからです。
僕は、低音研究会ではダブステップってジャンルを主にレコードを使ってDJしています。
ダブステップなのはたまたまです。最初に見たかっこいいDJはジャングルのDJでした。大須のバナナレコードにはジャングルは売っていませんでした。
次に見たDJがダブステップのDJでした。大須のバナナレコードにもダブステップのコーナーがありました。POPを読んで適当に1枚買いました。
そんな理由でダブステップを買い集め始めました。
次に50枚入るレコードケースをオタレコで買いました。大須に行くたびにレコードを一枚買おう。いつの日かこのケースがいっぱいになる頃にDJが一回くらいできるといいな……と思いました。
何もかも甘かったです。
今にして思うと、何もかも甘かったです。
人生というものとか、人生を狂わせるものの存在とか、そういうものに対して、なんというか甘かったような気がします。
いいとか悪いとか、とにかく知識がなかったので、ダブステップらしきものは買うというスタイルでした。そもそも、そんなにダブステップのでレコードが店舗にあるわけでもないので、それでも大丈夫でしたし、そうやって買っても「外れ」というものもそんなにあるわけではありませんでしたし。
そのうち通販えレコードを買うことを覚えました。
もうダメです。
アニクラ以外のクラブにも行くようになりました。とりあえずレコードと同じスタンスで、やばそうな外国人なら見に行こうって感じで、どんな音楽やってるかも知らずに見に行きました。
それも「ハズレ」ってのはそんなにありませんでした。
だから、あまり情報を積極的に集めるようになりませんでした。
そして、これは今もです。
ジャンルのこととか、自分が好きな系統は大きく言うと「ベースミュージック」なんだーとか、ベースミュージックにもいろいろあるし、ダブステップにもいろいろあるんだってことはわかるようになって、よりハズレを引かなくなりました。
それで、十分でした。なんせハズレを引かなくなりましたし、いい加減自分の好みもわかってきたので、当たりを引く確率が高くなります。
だから、あんまり情報を集めることはしないままです。
情報を集めないので、中古屋で勝ってきたよくわかんないけどかっこいい曲を「隠れた名曲だ!!!」とドヤ顔でかけたら、ムッチャ有名なアンセムだったってパターンは数知れずあります。
DJ Zincのkinda funky とか
MalaのChange Harmonimix とか
SKreamのmidnight request line とか
むっちゃドヤ顔でかけたことがあります。
恥ずかしいですね。
かなり恥ずかしいです。
やはり知識は力ですね。
知識さえあれば、避けられた事態です。
でも、それでも、積極的に調べたりはしませんでした。
今もしません。
DJとして、それが甘さに繋がっているような気がします。
それでも、何も調べず、いつものレコード屋でなんとなくポチポチしたレコードを、今日の現場のことをなんとなく考えながらレコードボックスに詰めて、現場で「あれ?こんなの持ってきたっけ……」とか頭抱えながら、回して行く。
たぶん、自分が一番楽しい。だいたい好きな曲がかかるし。
あ、そうそう。
レコードを僕は使ってるんですが、レコード、めんどくさいです。
重いし、裏か表かよくわかんないし、取り扱い面倒だし、高いし。
とにかく不便。
でもレコードを使っているのも、ちゃんとした理由があるわけではなくて、楽しいからだったりする。
触った感じとか、頭出しするときの感じとか。もうなんかそういうのが儀式みたいになってて、本当にめんどくさい。でも、たのしい。
ダブステップも、レコードも、未だに慣れなくて、未だによくわかんない。けど、どうやら僕は、そのわからなさを楽しんでるっぽい。
レコードを回しているときは、DJ論とか頭の隅の方に蹴り飛ばして、本気でやばいー!!(本来の意味で)ってなりながら、BPMあわせて、あわなかったらダブエコーでごまかして、DJをしています。
ね、書くことないでしょ。