レコード針の比較をしました。
レコードの時代が来ています。
そこでウチにあるレコード針の比較をしました。
比較したレコード針は4種類
SHURE M44-7 針圧2g
SHURE whitelabel(以下WHBL) 針圧2g
ortofon OM Nightclub S 針圧3g
同 リード線をオーディオテクニカAT6101に交換したもの 針圧3g
です。
ターンテーブルはSL1200mk-3、ミキサーはallen&heath XONE:92
これをオーディオインターフェイス(steinberg MR816csx)でDAW(studio one 3)DISTANCE & J:KENZO "THE OFFERING"(chestikai001)を取り込み比較しました。
以下はその波形です。
まずは同じゲインで取り込んだ波形です。
上から
SHURE M44-7
SHURE whitelabel(以下WHBL)
ortofon OM Nightclub S
同 リード線をオーディオテクニカAT6101に交換したもの
の順です。以降、並びは全部同じです。
スネアのみの波形です。
M447のゲインがやたら大きいことがわかります。
これをDAWでノーマリングしたものが以下になります。
スネアのみ
微妙に波形の形が違いますね。これが表現力の違いでしょうか。
次にそれぞれのサンプルの同一箇所のループをグライコで見たものです。ピークキープにしたので、上部のグラフ線を参考にしてください。
微妙に超高音域の落ち方や、中音域の山の形が違う気がします。これが音の豊かさの違いでしょうか。
このあと、4種類のサンプルをループしながら矢継ぎ早に切り替え、スピーカーやヘッドホンで聴き比べてみました。
結果としては、正直、僕の耳では違いがわかりませんでした。少なくともブラインドテストでわかる自信は僕にはありませんでした。
というわけで、レコード針はそんなに違いわかんないし、シェルリード線変えてもオーテクAT6101くらいならよくわかんないーという結論に僕はなりました。
ですので、家ではWTBL、クラブではOM Nightclub sを使おうかなーって思っています。
次回は、PCDJのヴァイナルコントールで針によってで音は変わるか? を検証したいと思います(しません)
追記
とはいえ、ゲインの違いはかなり大きいので、針ごとにきっちりゲインを調整するのは現場では重要かと思います。またここでは測定していませんが、間違った針圧だととんでもない音になるので、そこも注意しましょう。
また、今回の測定では、左右のピックアップの差はオーディオインターフェイスで調整しています。測定中、それなりに左右のゲインさはあり、印象としてはSHUREの針の方が左右ゲインのズレは大きく個体差があると感じました。気にする人は手持ちの針の左右ゲイン差はチェックしてもいいかと思います。