サウンドシステム作って考えたこと
僕が「自分でサウンドシステムを持ちたい」と思ったきっかけは、
一人のDJの言葉でした。
「ベースミュージックはサウンドシステムに依存している」
その時、よく利用しているクラブのPAさんが変わって、音が大きく変わった時期だけに、この言葉は正直、キツかったです。
僕がやっている音楽は、クラブに依存しているんだ……
クラブがなかったら、僕らのやってる音楽はできないんだ……
そのことを突きつけられたのでした。
そこで、僕はウーファーを作ることにしました。
まずは低音を鳴らそう。
どんな小さなクラブでも中音や高音が鳴るスピーカーはある。
じゃあ、そういうクラブに、低音が鳴るウーファーだけでも持ち込めば、僕らの音楽は出来るんじゃないか?
確かに、サウンドシステムに依存してるよ!
なら、サウンドシステム自前で持っちゃえばいいじゃねぇか!
だって、レゲエはそうやってるじゃん!
できるできる!!
そうやって、自分をだましてw 僕はサウンドシステムを作り始めました。
まぁ、現実問題として、
(1)一人で設営の大部分ができる
(2)軽自動車に全部載る
(3)お金があんまりない
……という制約があって、サウンドシステムと胸張って言えるようなものではないわけですが、電源さえあれば、アニソンのイベントを打てるくらいの機材はなんとか揃いましたし、試行錯誤しながら、音もそれなりの評価をもらえるようになってきました。
電源さえあれば、イベントができる!
そんな機材が揃って、わかったことがあります。
これは、ひとつの自由なのです。
今まではクラブでしかできなかったイベントが、路上で、公園で、喫茶店で……と、可能性を広げることができるのです。
どこでもイベントができる可能性が出てきたのです。
これは、ひとつの自由だと思いました。
クラブにしばられないのです。
それがわかった僕は、公園でもアニクラをやりましたし、個人のパーティで鳴らす機会もいただきました。9月にも、名古屋市のど真ん中、栄の公園でアニソンを鳴らす機会もできました。
クラブ以外で音を鳴らすことは、純粋に面白いです。
でも、それと同時に、外の世界と直にぶつかることとなりました。
ぶっちゃけ、騒音問題とかその他もろもろです。
自由って責任とセットだって、よく言いますが、まさにその通り。
クラブでイベントをやるってことは、クラブに守られてるんだなって思いました。
そして、クラブは外の世界とぶつかってるわけです。
クラブに守られて、イベントをやってる・楽しんでる人は、クラブを守るってことも考えないとなーと思うのでした。