アニソンVJが全てを支配する。
アニクラでは、アニソンVJが支配します。
そして、次の曲が始まります。
その時はまだ、前の曲の余韻がフロアを満たしています。
一部のコアな客層が奇声をあげます。
バーカンでゆっくり飲んでいた客が、ヤッター!!と叫び、走り出します。
DJは慌ただしくEQとフェーダーを操作し、体をしならせ、アピールします。
多くの客が「何かが始まった」ことを知ります。
そして、踊る足を止め、耳をすませながら、スクリーンに注目します。
スクリーンの映像は次第に姿を変え、余韻から予感へと誘って行きます。
次の曲の歌が始まります。
最前の客が拳を振り上げます。
ヤッターダッシュが、最前に、スクリーン前に、到達します。
映像は切り替わり、アニメのタイトルがスクリーンに大写しになります。
観客が爆発し、「わかる」のうなづきが大波となり、フロアを飲み込みます。
スクリーン前には祈りを捧げる者が列を作ります。
この時、DJに注目する者は少なく、指をくるくる回しリワインド要求をする者は、さらに少数でしょう。
多くの注目がスクリーンに注がれます。
スクリーンを操る者。それがアニソンVJです。
アニソンVJは、映像を支配し、空間を支配し、フロアをひとつにします。
アニクラの支配者は、アニソンVJです。
ところで、リアニメーションはDJの祭典だと思います。
※ちへさんより「リアニの主役はフロアなんです」とのお言葉をいただきました。