アニクラはじめました

読む ANIMARKE SYSTEM

13日目

リアニに行ってきました。

本当は次の日はイベントでDJとフードをやらないといけないので、行くつもりじゃなかったんですが、「寝なければ」行けることに前日くらいに気づいたので、当日、行くことにしました。

agehaOUTLOOK.JP以来、二度目です。相変わらずagehaは千葉なので、東京に着いてからも遠いなって思いました。もしかすると東京ディズニーランドみたいに、あそこは東京かもしれません。

 

リアニメーションのことをブログで書くのは、これで三回目になります。

最初は、リアニ9。行ってないけど書きました。外の世界といかに調整するか、公共性とは?みたいなことを書いたような気がします。気がするだけかもしれません。

 

二回目は、リアニ10。これは行きました。レイブとフェスの違いとか、音のこととか、公共性が薄れたかもとか、なんかそういうことを書いた気がします。気がするだけかもしれません。

 

そして、今回、三回目を書くわけですが、思うに、実際に足を運ぶとどうしても「とりとめ」がなくなってしまう傾向にあるような気がします。やはり、イベントというのは体験で、体験というのは情報量が多いんだなぁと感じる次第です。当たり前のことですが。

 

ですので、理想論としてなるべくならば出来る限り理性的で抽象的でありたいと思うので、リアニ11の感想をブログに書くのを控えていたのですが、まぁ、そういうものかもなーと思い、つらつらと書き連ねていくことにしました。お付き合いいただければ幸いです。付き合わなくてもいいです。可愛い女の子とは付き合いたいです。

 

まず、メインアリーナのオープニングサプライズスーパーシークレットゲストに909stateさんがLIVEを行なったこと、これは本当にすごいことだと思うし、最高にクレイジーだと思います。色々な利害関係やらも絡み合いながら、すごく綿密に組まれたであろうタイムテーブルやセッティングの合間を縫って、思い切りドープな飛び入りという事件をぶちこんだ運営の胆力には頭が下がる思いです。

見逃しましたが。

見逃しましたが。

 

agehaのアリーナは流石というか、音がよかったです。

サブウーファーとの位置関係によって、低音とそれ以外のバランスが変わるのは古い設計なのかもしれませんが、自分の好きなバランスのところを探して、そこで音に浸ることができるので、楽しかったです。

しっかりとしたサブウーファーが置かれたクラブでアニソンを聞いた時にしばしば起こる現象として、低音が強くなりすぎて訳がわからなくなる、そんな楽曲も中にはありましたが、それはDJ側のサウンドシステムを使いこなすスキルの問題だし、大箱に慣れることで、そのうち解決されて行く問題だろうと思いました。

とはいえ、 agehaのメインで聞くHARDFLOORはキック1発でオタクを黙らせるくらいの音の違いがありました。胸が大きくて派手で踊るのが好きそうな女連れや、脇目も振らずにガン踊り勢というような、おそらくはHARDFLOORのファンなんだろうなって人たちもフロアにはそれなりにいましたが、ちょっとおしゃれ目?のオタクの人たちが大半で、それでも楽しそうに踊ったり体を揺らしたり、手をあげたり、と楽しんでいたのが印象的でした。純粋にデカイ音のキックはカッコいい。303のウネウネビキビキはカッコいい。思わずその場で303クローンをヤフオクで入札してしまうほどでした(結果、落札できませんでしたが)。

また、レーザーとVJが阿吽の呼吸で織りなす映像と空間の演出も息を飲む美しさは圧巻でした。それでいて音楽を邪魔するものでは決してなくて、これは大きな箱でないと得られない楽しさだなと思いました。あんまり良かったので、プレイが終わってからVJブースによじ登って「VJ最高!!!」とどう考えても少ない語彙で叫んでいました。今思うとセキュリティに怒られなくてよかったです。

面白かったのはBOXでした。

アニソン原曲の人が多かったのですが、音がそこまで無理して大きくした感じではなく、楽に聞けました。アニソン原曲の音は苦手な方なんですが。さらに僕の苦手なマイクを持って煽るDJさんもいたのですが、そのマイクも含めて耳が疲れないような設定で、とてもよかったです。リアニ@agehaには、いわゆるラウンジフロアがないので、音楽を聴きながら耳を休めるにはBOXは最適でした。ただ、アニソン原曲で嫌が応にも盛り上がる上、囲まれ感の強い場所に人がたくさん常にいるって感じなので、ゆっくり出来る感じではありませんでしたが。僕が見たときは、BOXのVJは抽象的でも幾何学的でも明暗の演出をしてるわけでもなさそうで、古いビデオジョッキーを見ているような感じでした。具象的で関連があるのかないのか微妙な映像が、ここがいわゆる「アニクラ」でないことを余計に感じさせてしまい、個人的にはとても疲れました。関連性を無意識下で探してしまうことで、集中できなかったです。ですので、目を瞑って聞いていたら、音はアニソンDJ特有の「関連性」で満たされていて、つなぎ自体もうまかったので、あんまりにも心地よくて体を揺らしながら寝てしまいそうでした。とはいえ、BOXは囲まれ感の強くて一番小さなフロアなので、ここでDJずっがプレイした時はすごかっただろうなって思います。そういえば、DJずっを遠目で見ました。頭が小さくて細くて可愛かったです(小並感)。

waterはEDMでした。EDM詳しくないので、断定はできませんが、多分、そういう感じだと思います。ここがアニソン原曲だと、絶対、SPLASH FREEとかかかってプールにSPLASHしてFREEになるヤツ続出だったと思うので、EDMでよかったって思いました。

ISLANDは色々なカラーのDJがいたように思います。でも、まぁクラブらしい音が鳴るフロアなので、クラブらしい音楽が流れていたと思います。多分、テクノとEDMです。詳しくないので、わかりませんが。

 

基本的に、4フロアあるので、ハードフロアの時以外は、くらげのようにフラフラと各フロアを回っていました。さすがはageha、それなりの音量を出していてそれぞれのフロアでは満足のいく鳴りなのに、各フロアの音が干渉せず、それぞれのフロアでそれぞれの音を楽しむことができます。BOXはアニクラ、アリーナはメイン感があって、ウォーターはEDM、アイランドはセカンドフロアって感じなのかなーとか思いつつ、全体では統一感があるパーティーだと思いました。確かめたわけではないのですが、「ゲスト」ってDJの方以外は、リアニメーションで過去に回したことのあるリアニ感のあるDJが多いのかなと思いました。○年ぶり⚪︎回目出場みたいな古豪強豪の揃ったベスト16くらいの春の甲子園みたいなメンツといえばわかりやすいでしょうか(わかりにくい)。つまりは、ハードフロアも含め「これこそがリアニ!」という感じのパーティーだったのではないでしょうか。

ただ、どこにいってもどこを切ってもリアニだという印象です。フロアを移動してもテクノ、フロアを移動してもEDMという瞬間があり、移動しなくてもよかったなと何度も思いました。BOXだけが安定して良質の音のアニクラで、結果的にBOXにいることが多かったように思います。

これはリアニ10では感じなかったことでした。

もっとも、僕が日頃偏った音楽ばかり聴いていて、そういう偏った音楽は聞けなかったから、世を儚んでいるだけなのかもしれません。フジロックに行っても、どれも一緒だったっていう可能性が僕にはあります。

 

 

リアニ10は、リアニの未来を僕に感じさせました。

リアニ11は、リアニの今と過去を僕に見せてくれたように思います。

 

リアニ11は、リアニメーションとしては珍しく、外部の目に晒されなかったナンバリングのリアニです。だからこそ、リアニらしさを思う存分発揮したリアニたりえたんでしょうし、そのことを最大限活用した様々な試みもあったことでしょう。僕の背は低いので、そんなに遠くの景色は見えませんが。