アニクラはじめました

読む ANIMARKE SYSTEM

5日目

クラブでかかる音楽、ダンスミュージックは「ループ音楽」というそうです。

あんまり聞きなれない言葉なんですが、なんかちょっとした音楽理論の本に、そう書いてありました。

クラシックとかダイナミックレンジがすごく広いです。FMラジオでクラシックとか聞いてると、「あれ?なにも聞こえない?」とボリュームあげるとびっくりするほど大きな音が鳴って、あわてて音量を下げるなんて経験あると思います。小さな音と大きな音の差が大きいんです。これを「ダイナミックレンジは広い」とか言うとかっこよくないですか?

JPOPとかロックとかアニソンとか、とにかくそういうのって、ダイナミックレンジが狭いです。大体最初から終わりまで音量がそこまで変わらない。ずっと大きな音が続く。

謡曲は全部サビ

そんな風に言う人もいます。ようは、クラシックと比べると、歌謡曲は最初から最後までクライマックスってことですね。

 

で、クラブミュージック。

クラブミュージックはループ音楽です。

おんなじことの繰り返しです。

その繰り返しの中で、ちょっとづつ変化していきます。

まぁ、黎明期のクラブミュージックを作るための機材があまりにもプアだから、そりゃ繰り返しにもなるし、ちょっとづつしか変わらないってもんです(機材がリッチになり、DAWになっても、未だに64ステップ4小節単位で展開が変わるもんね)。

そのちょっとした変化に「おおお」ってなります。なにが「おおお」なのか、よくわかりませんが。でも、「おおお」ってなるんですね。

でも、このクラブミュージックは、基本ループ、同じことの繰り返し、ちょっとの変化で「おおお」ってなるってことは、他の音楽と比べる時、全ての基本になると思います。

これを繰り返される日常と比べたり、ゲーム的リアリズムとか引っ張って来ると香ばしいのが書けそうですけど、しません。

ライヒのドラミングとか、ミニマルミュージックと比べると面白そうですけど、それもできません。

さて、なんせ、繰り返しですから、展開がゆっくりです。クラブミュージックはDJのために基本作られているので、他の曲へと繋ぐこと前提で作られているのですが、展開がゆっくりってこととあわせて考えると、イントロだけの曲とか、サビだけの曲とか、アウトロだけの曲とかあるんじゃねーの?となるわけです。

たぶん、こういうのを感じてDJすると、「すごい!DJプレイ通して一つの曲のようだった!」とか言われるようになるんだと思う。

僕はできませんけど。

 

ちなみに、ブレイクって、多分、そのゆっくりとした展開を早めるために時間の進み方を折りたたんで早回しにしましたよ っていう合図なのかなと思います。ブレイク考えた人天才ですね。理に適っています(単に機材のループ機能だとか言わない)。

 

というわけで、ここで話題を変えますけど、アニソンは明らかに1曲に構成がある歌謡曲なので、クラブミュージック的な公式は通用しないのは明らかで、「違うやり方」が求められるのも当たり前ですね。

もちろん、楽しみ方もクラブとは「違う」わけです。

これはいい悪いではなく。

 

あ、逆にクラブミュージックでも1曲の中にイントロサビアウトロみたいな展開があるダンスミュージックは、つなぎがアニソンDJみたいになるのかな?って思います。

 

 

※上に書かれていることは何の裏付けもなく、僕の感覚的な感じで書かれています。信用しないように。