アニマルケシステムとはなんだったのか
正式にこちらのブログでも公表いたしますと、アニマルケシステムは次回。9月で最後の開催となります。
今までありがとうございました。
9月はバツさんを迎え、2階ではDTM講座を、1階のラウンジでは最高のアニソンラウンジをお届けいたします。
バツさんのDTM講座は、アニマルケシステム企画当時から構想していた「最もやりたかった企画」であり、1階のラウンジも当初、思い浮かべていた最高の環境にメンバーなので、これが最後かと思うと、感慨深いですし、同時に、間に合ってよかった……とも思います。
さて。
アニマルケシステムとはどんなイベントだったのでしょう。
アニマルケシステムは、大須にあるあにめろでぃ♪で1階2階3階とビルごと借り切って行われたDJイベントです。
機材持込に関してはOKが出ていたのと、防音はそれなりにしたとPAさんがおっしゃっていたので、「ここにサウンドシステムを入れよう」という発想から始まったのが、アニマルケシステムでした。
自分のサウンドシステムを導入することで、低音を活かしたアニクラができるのではないか、アニソンとクラブサウンドのベストポジションを見つけられるのではないかと思ったのです。
また、さらに一歩進んで、アニクラとベースミュージックの出会いの場にもできるのではないかとも考えていました。
少しづつ僕は、ウーファーを組み立て、大きくし、スピーカーなどの機材を揃えていきました。
僕は、音の悪いアニクラにうんざりしているところがあったのです。それは箱に恵まれてないのだと考えていたのです。
でも、問題は他にありました。
今では、サウンドシステムがなくても、アニソンにとっての「クラブ感のあるいい音」は可能ではないかと考えています。
ぶっちゃけ、その気づきがあれば、サウンドシステムなんか作らなくても、既存のクラブでいいのです。これは僕の大きな誤算でした。
また、アニマルケシステムでは、レジデントをおかずに、公募や、その都度オファーをかけることで、毎月違うメンバーを集めていました。
毎回同じメンバーでパーティーをするなんて、僕は退屈だと思いました。
でも、回を追うごとに、レジデントDJの必要性を身に沁みて感じるようになりました。
レジデントはパーティのためにもっとも必要なものだったのです。
それが僕にはわかっていませんでした。
毎回、違うDJに声をかけることで、新人に回す場所を提供できれば、シーンの活性化にもいいだろうと思っていました。
しかし、僕には人を育てるような器量はありませんでした。
「なるべく多くの人に回せる機会を」は、いつの間にか「誰でも回していい」にすり替わっていました。
もう続けていく自信がなくなりました。責任が取れないと思ったのです。
結局、僕のアニマルケシステムは間違いだらけでした。
ただ一つの誤算は、1階ではじめたラウンジでした。
ふとしたきっかけで、スタジオモニタースピーカーで揃えたラウンジは、僕の予想を超える楽しさを、僕に教えてくれました。
結局、DJイベントは、「わかる」の壁の内側で行わなければならないのだなと思いました。
その「わかる」の壁を突破するのは、オーガナイザーの力ではなく、DJの力でした。
僕が声をかけたDJが悪いって、正直、思ったこともありました。
でも、結局は僕が間違っていたんだと思います。
それに気づかせてくれたのは、アニマルケシステムでした。
協力してくれたDJやVJさんたち、あにめろでぃのスタッフの皆様、遊びに来てくれたみんな。本当にありがとうございます。
僕はこれでも、言葉とインターネットの力を信じているので、こういう形で、僕の失敗を共有しようと思いました。
いろいろ物議を醸しているのかもだし、思ったより反響があって、毎回読んでくれてる方も多くて、僕個人としてはとても驚いているのですが、このブログは、DJ論でもなんでもなくて、僕の失敗録なんです。
そんな個人的なつぶやきにも似たブログに長々とお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
アニマルケシステム、まだ1回あります。
9月の企画は、それでも、アニマルケでないと出来ない企画だと思っています。
ぜひおヒマのある方は見に来ていただければと思います。