「わかる」の壁
アニクラを語るときに、欠かせない言葉。
それが「わかる」です。
「わかる」って言われたら、
「それな」って答えましょう。
アニクラの会話の約6割はこれです。
なぜ、それほどまでに、アニクラでは「わかる」が重要なのでしょう。
それは、アニクラではアニメの曲がかかるという大前提があるからです。
例えば、誰も知らない曲……
それこそ、VJさんすら知らない曲がかかったら……
アニメの曲だって、わからないじゃないですか!!
これは非常にまずい事態です。
アニクラに来ているお客さんは、アニメの曲を聞きに来ているんです。
みんなでアニメの曲を聞いて、みんなで盛り上がるために来ているんです。
誰も知らない曲がかかったら、アニメかどうかわかんないし、
そもそも、みんなで盛り上がれないじゃないですか。
みんなが「わかる」曲だったら、みんなで盛り上がれます。
「わかる」曲から「わかる」曲につながったら、
その◯◯つなぎが、「魔法少女つなぎ」や「監督つなぎ」や「制作会社つなぎ」や「今期つなぎ」や「声優つなぎ」だったら、
「わかる」つなぎだったら、
盛り上がるっきゃないじゃないですか!!
「わかる」が、アニクラ特有の一体感を生んでいるのです。
世間一般では知られていないマイナーな「名曲」が、みんなが「わかる」アニクラではアンセムへと昇華してしまうのです。
ですので、アニクラではBPMをあげて盛り上げていくという一般的な手法とともに、
「わかる」度を上げて盛り上げるという手法も取られます。
高度な手法として、「わかる」度数をぶち上げてから一度落として、また「わかる」度を上げてさらに盛り上げるという「わかる」ブレイクって手法もあります……
知らんけど(大阪人特有の知らんけどメソッド)。
まぁ、とにかく。
「わかる」、みんなでわかっていこうぜ。
ちなみに、
アニクラ以外のクラブでは「ヤバイ」が欠かせません。
「ヤバイ」と言われたら、「ヤバイ」と答えましょう。
普通のクラブの会話の8割はこれです。
※ アニクラ以外のクラブでは、そんなに「わかる」曲ばかりかかりません。
ですので、クラブミュージックの「ジャンル」自体がもつ「わかる」が重要だったりしてるのかもしれません。