オーガナイザー入門書こうと思ったけど、そんなに複雑な話でもなかったわ。
オーガナイザーの仕事って、「決めること」と「責任を取ること」の二つだったりします。
まず、なにを決めるのか。
そりゃ、イベントに関わるすべてのことです。
でも、すべて決める必要もなくて、フライヤー(あるいは告知ページ)に載ってることをとりあえず決めればいいのかなーと思います。
日時
場所
入場料
出演する人
注意事項
どんなイベントなのかって説明
そして、イベントの名前
これらって当然ですけど、フライヤーや告知ページを作った時点で、決まってますね。
つまり、オーガナイザーの仕事の半分は、イベントが始まる前に終わっているってことです。
ひっくり返して言うと、
「イベントやってみたいけど、なにから手をつけたらいいのかわからない」
って人は、とりあえず、フライヤーとか告知ページを作ってみたらいいと思います。
だいたい、お客さんは告知を見た瞬間、あるいはイベントの第一報を聞いた瞬間に、「行くか 行かないか」を決めてる気がします。
魅力的なイベントは、フライヤーや告知ページも魅力に溢れています。
特にアニクラでは、すごく一致していると思います。
「行きたい」って思うような告知ページとかフライヤーができたら、「こういうイベントしたいんだけど」って、周りの人に相談してみてください。
周りの人も「お、いいねいいね、やろうやろう」ってなれば、それは魅力あるイベントだと思うので、実現のために具体的に前に一歩進めばいいんじゃないでしょうか。
あと、オーガナイザーの仕事の残りは「責任を取ること」です。
これはイベントが終わったあとのお仕事です。
イベントが失敗だったら、責任を取って、迷惑をかけたところに謝ってください。
お客さんが来なかったら、財布で責任を取ることになります。
イベントが成功だったら、責任を取って、次につなげてください。
は?
「成功するイベントのフライヤー(告知ページ)の作り方教えろ」????
俺が知りたいよ💢
なれる! オーガナイザー
アニクラをはじめましょう。
オーガナイザーになりましょう。
肩ひじ張らなくても大丈夫です。
「私、機材のこと、くわしくないし……」と思うのなら、機材に詳しい人にも参加して貰えばいいし、
「私、DJの友達少ないし……」と思うのなら、DJの友達の多い人を仲間にすればいい。
「私、お金の計算が下手で……」と思うのなら、公認会計士を雇えばいいし、
「私、そもそもお金持ってなくて……」と思うのなら、友達の石油王をスタッフにしてしまえばいいんです。
オーガナイザーに一番大事なこと。
それは「はじめる」ことです。
「こんなアニクラあったら最高!」
「あんなパーティー、地元にもあったらいいな」
「DJの◯◯さんを、呼んでみたい!」
そんな素敵なアイデアを持っているいる人はたくさんいます。
でも、オーガナイザーになるのは、「はじめた」人だけです。
オーガナイザーには、資格も試験もありません。
はじめると決心したら、その日から、その人はオーガナイザーなのです。
やると決めたら、それを公言しましょう。
まだ何も決まってなくてもいいです。
まずは「楽しいイベントをしたいんです!!」って言っちゃいましょう。
ツイッターでも、周りの人にでも、とにかくどんどん言いましょう。
そうすると、流れが寄ってきます。
周りの人がDJの人を紹介してくれたり、使いやすいハコの情報を教えてくれたり、イラストレータさんを紹介してくれたり……
わりと、そういうものです。
いざ始めようって真剣に思うと、世界が違う風に見えてくるのです。
視野が変わるんですね。
そうなれば、あとは流れに乗って、どんどん決めていけばいいのです。
ざっくり流れをいうと、
(1)まずは、ハコを決めます。
(2)DJ、VJ、その他、とにかく協力してくれる仲間を集めます。
(3)告知します
(4)当日の段取りをします
(5)当日、誰よりもイベントを楽しみます
(6)協力してくれたみんなにお礼を言います
(7)そして、次のイベントがはじまるのです
はい、以上。
おわり!
簡単!
うぇーい!!
もう一度言います。
オーガナイザーは誰でもできますけど、誰でもなれません。
「はじめる」人だけがオーガナイザーになります。
「速習オーガナイザー講座」
次回は、ハコの話でもする?
アニマルケシステムとはなんだったのか
正式にこちらのブログでも公表いたしますと、アニマルケシステムは次回。9月で最後の開催となります。
今までありがとうございました。
9月はバツさんを迎え、2階ではDTM講座を、1階のラウンジでは最高のアニソンラウンジをお届けいたします。
バツさんのDTM講座は、アニマルケシステム企画当時から構想していた「最もやりたかった企画」であり、1階のラウンジも当初、思い浮かべていた最高の環境にメンバーなので、これが最後かと思うと、感慨深いですし、同時に、間に合ってよかった……とも思います。
さて。
アニマルケシステムとはどんなイベントだったのでしょう。
アニマルケシステムは、大須にあるあにめろでぃ♪で1階2階3階とビルごと借り切って行われたDJイベントです。
機材持込に関してはOKが出ていたのと、防音はそれなりにしたとPAさんがおっしゃっていたので、「ここにサウンドシステムを入れよう」という発想から始まったのが、アニマルケシステムでした。
自分のサウンドシステムを導入することで、低音を活かしたアニクラができるのではないか、アニソンとクラブサウンドのベストポジションを見つけられるのではないかと思ったのです。
また、さらに一歩進んで、アニクラとベースミュージックの出会いの場にもできるのではないかとも考えていました。
少しづつ僕は、ウーファーを組み立て、大きくし、スピーカーなどの機材を揃えていきました。
僕は、音の悪いアニクラにうんざりしているところがあったのです。それは箱に恵まれてないのだと考えていたのです。
でも、問題は他にありました。
今では、サウンドシステムがなくても、アニソンにとっての「クラブ感のあるいい音」は可能ではないかと考えています。
ぶっちゃけ、その気づきがあれば、サウンドシステムなんか作らなくても、既存のクラブでいいのです。これは僕の大きな誤算でした。
また、アニマルケシステムでは、レジデントをおかずに、公募や、その都度オファーをかけることで、毎月違うメンバーを集めていました。
毎回同じメンバーでパーティーをするなんて、僕は退屈だと思いました。
でも、回を追うごとに、レジデントDJの必要性を身に沁みて感じるようになりました。
レジデントはパーティのためにもっとも必要なものだったのです。
それが僕にはわかっていませんでした。
毎回、違うDJに声をかけることで、新人に回す場所を提供できれば、シーンの活性化にもいいだろうと思っていました。
しかし、僕には人を育てるような器量はありませんでした。
「なるべく多くの人に回せる機会を」は、いつの間にか「誰でも回していい」にすり替わっていました。
もう続けていく自信がなくなりました。責任が取れないと思ったのです。
結局、僕のアニマルケシステムは間違いだらけでした。
ただ一つの誤算は、1階ではじめたラウンジでした。
ふとしたきっかけで、スタジオモニタースピーカーで揃えたラウンジは、僕の予想を超える楽しさを、僕に教えてくれました。
結局、DJイベントは、「わかる」の壁の内側で行わなければならないのだなと思いました。
その「わかる」の壁を突破するのは、オーガナイザーの力ではなく、DJの力でした。
僕が声をかけたDJが悪いって、正直、思ったこともありました。
でも、結局は僕が間違っていたんだと思います。
それに気づかせてくれたのは、アニマルケシステムでした。
協力してくれたDJやVJさんたち、あにめろでぃのスタッフの皆様、遊びに来てくれたみんな。本当にありがとうございます。
僕はこれでも、言葉とインターネットの力を信じているので、こういう形で、僕の失敗を共有しようと思いました。
いろいろ物議を醸しているのかもだし、思ったより反響があって、毎回読んでくれてる方も多くて、僕個人としてはとても驚いているのですが、このブログは、DJ論でもなんでもなくて、僕の失敗録なんです。
そんな個人的なつぶやきにも似たブログに長々とお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
アニマルケシステム、まだ1回あります。
9月の企画は、それでも、アニマルケでないと出来ない企画だと思っています。
ぜひおヒマのある方は見に来ていただければと思います。
「わかる」を広げる
こんな記事を書きました。
あ、リンク先は別に読まなくてもいいですよ。
ようは、アニクラでは「わかる」が大事ってことが書いてあります。
「わかる」が大事なので、基本、アニクラではフロアが「わかる」曲をDJはかけます。
でも、「あまり知られてない曲なんだけど、この曲はすごくいいから、みんなに聞いて欲しいなぁ、好きになって欲しいなぁ」って曲もかけたいですよね。
そういう曲は、かけると、必ずといっていいほど、フロアは冷めます。
「わからない」からです。
でも、フロアが冷めたからといって、いい曲ではないわけではないのです。
本当にいい曲なら、誰かには伝わっています。
その伝わった誰かには、次からは、その曲は「わかる」になります。
次にその曲をフロアに投下した時には、フロアの一部が反応してくれるかもしれません。
一部が熱ければ、フロアは冷めきりません。
「マニアックだけど、やばい曲」として、その熱はフロア全体に少しづつ伝わっていきます。
その曲は、「わからない曲」から「知る人ぞ知る名曲」になります。
「知る人ぞ知る名曲」が「わかる」俺はかっこいいので、フロアのみんなが、その曲のことを知りたがります。
こうして、そのDJが見つけてきた隠れた名曲は、特定のフロアでのアンセムとなっていきます。
こうして「わかる」を広げていくことができます。
「わかる」がもっと広がれば、その曲は他のDJも使い始めるでしょう。
そうやって、その曲は、真のアンセムへとなっていくのです。
「わかる」が広がることは、アニクラの可能性を広げることでもあります。
アニクラの可能性を広げていくことは、新しいシーンが生まれることもあるでしょう。
「僕だけが知ってる名曲」をDJで使うことは、あたらしいシーンを作ることにつながっていくのかもしれないのです。
そうやって、アニクラのシーンを広げているDJを僕は一人知っています。
近く、彼の作ったシーンの集大成ともいうべきイベントが名古屋で行われます。
ここで紹介することは迷惑になるかもしれないので、リンクは貼りませんが、たくさんの人にそのシーンを体感して欲しいと、陰ながら願っています。
彼がDJです。
レジデントDJにもとめられるもの
ブランドの話をしようと思います。
※画像とブログの内容は関係ありません
アニソンDJイベントとは、ブランドです。
「あのイベントは間違いない」
「あのイベントだけはまた行こう」
「っていうか、行くに決まってるじゃん」
「そうだ、あいつも連れて行こう」
これがブランドです。
そのブランドを構築していくのは、継続性です。
続けていくことで、「あー、このイベントって、こういう感じなんだー」とお客さんに浸透していきます。
一言で言い表せるような、今まで聞いたこともないようなそれでいて聞いた瞬間に全てを理解できるような、素晴らしいコンセプトがあったとしても、お客さんに浸透して、はじめてそれはコンセプトの意味を成します。
イベントがブランドになるには、コンセプトだけではダメです。
コンセプトを伝える手段を考えなければなりません。
どうしたら伝わるのでしょう?
フライヤー?
ブログ?
そんなの誰も読んでくれません。
じゃあどうすればいいのか。
音楽イベントなんだから、言葉じゃなくって、音楽で伝えなきゃ!
そう!!そうです!
正解は、「イベントの主題歌を作る!」です!!!
やったあああああああああああ!!!!!!!!
はい。
すいません。
どうやって、お客さんにイベントのコンセプトを伝えるか。
アニソンDJイベントにおいて、お客さんが最も注目しているところはどこでしょう。
「音」でしょうか
「プレイ」でしょうか
「バイブス」でしょうか
どれも正解かもしれません。
でも、僕は「 曲 」だと思います。
「どんな曲がかかるか」
これが一番、お客さんが注目してるんだと思います。
だから
コンセプトは、DJがかける 「 曲 」 で伝えるしかないんです。
DJがかける「曲」で、イベントのコンセプトを、お客さんに伝えていくんです。
毎回、毎回、継続して、イベントのコンセプトを、「曲」 で伝えていくのです。
「あのつなぎ、最高か」
「わかる」
「あの曲が聴けるから、あのイベントは最高」
「あんな曲が聴けるなんて、あのイベントは神か」
こういった積み重ねが……
「ああいう曲がかかるから、また来よう」
「あの曲が聴けるから、あのイベントは信頼できる」
……になるのです。
コンセプトをお客さんに伝えるのはDJです。
それを継続していくことで、イベントの信頼となり、「ブランド」となります。
レジデントDJのプレイは、オーガナイザーの意思をみんなに伝えていく、ほぼ唯一の方法なのです。
DJは告知をしない
DJって、なんとなくたくさんの人前で回すのが好きなんだろうとばかり、なぜか思っていました。
TLで「オファーください!」っていつも言ってるイメージがあるから、そう思ったのかもしれません。
だから、DJをイベントに呼んだら、みんな、それなりにお客さん呼んでくれるのかな、告知してくれるかなって思っていた時期が僕にもありました。
そんなことはありません。
基本、DJさんはそんなにお客さんを呼ばないし、告知もしない。オーガナイザーさんはそう考えたほうがいいです。
なぜだろう……
みんな、たくさんのお客さんの前でDJしたくないのかな……
いろいろ考えて、僕なりの結論を得ました。
「DJって、DJができればそれで満足」なのです!
とにかくDJ行為が好き好きで、お客さんが少なかろうが気にしない、なんかDJできればそれだけでいいってタイプがいるんですよ!
しかもどうやらこっちが多数派っぽい。
もちろん、たくさんのお客さんの前でDJをすることにこだわるタイプもいて、そのタイプは集客にも積極的で、実際、お客さんをたくさん連れて来てくれるんですが、わりと少数派な気がします。
「DJはDJができれば幸せ」
「DJはお客さんの数には興味がない」
この二つを前提として話を進めます。
でも、オーガナイザーとしては、イベントに出るDJさんには告知をして欲しい。
せめてイベントに関わるツイートをRTくらいして欲しい。
そのためには「工夫」が必要となります。
思わず、告知したくなるようなイベントにしないといけません
思わず、告知したくなるようなイベントであることを、DJさんに伝えないといけません
思わず、応援したくなるイベントにしないといけません
思わず、応援したくなるイベントであることを、DJさんに伝えないといけません
お客を呼んでくれないことを嘆くより、
まずは、出演してくれるDJさんをイベントのファンにしましょう。
……ま、それよりは、集客ノルマ課したり、レジデントDJ増やした方が早いんですけどね。
DJのはじめかた
(1)かける曲を準備します
(2)良いタイミングでスタートします
(3)フェーダーをあげ、音量を大きくします
(4)EQも調整します
(5)フロアを見てドヤ顔をします
【番外編】DJの続け方
(1)から(5)を繰り返します。
【番外編その2】DJのやめ方
(1)次の人に挨拶をします
(2)しずかにブースを降ります