DJのはじめかた
(1)かける曲を準備します
(2)良いタイミングでスタートします
(3)フェーダーをあげ、音量を大きくします
(4)EQも調整します
(5)フロアを見てドヤ顔をします
【番外編】DJの続け方
(1)から(5)を繰り返します。
【番外編その2】DJのやめ方
(1)次の人に挨拶をします
(2)しずかにブースを降ります
サウンドシステム作って考えたこと
僕が「自分でサウンドシステムを持ちたい」と思ったきっかけは、
一人のDJの言葉でした。
「ベースミュージックはサウンドシステムに依存している」
その時、よく利用しているクラブのPAさんが変わって、音が大きく変わった時期だけに、この言葉は正直、キツかったです。
僕がやっている音楽は、クラブに依存しているんだ……
クラブがなかったら、僕らのやってる音楽はできないんだ……
そのことを突きつけられたのでした。
そこで、僕はウーファーを作ることにしました。
まずは低音を鳴らそう。
どんな小さなクラブでも中音や高音が鳴るスピーカーはある。
じゃあ、そういうクラブに、低音が鳴るウーファーだけでも持ち込めば、僕らの音楽は出来るんじゃないか?
確かに、サウンドシステムに依存してるよ!
なら、サウンドシステム自前で持っちゃえばいいじゃねぇか!
だって、レゲエはそうやってるじゃん!
できるできる!!
そうやって、自分をだましてw 僕はサウンドシステムを作り始めました。
まぁ、現実問題として、
(1)一人で設営の大部分ができる
(2)軽自動車に全部載る
(3)お金があんまりない
……という制約があって、サウンドシステムと胸張って言えるようなものではないわけですが、電源さえあれば、アニソンのイベントを打てるくらいの機材はなんとか揃いましたし、試行錯誤しながら、音もそれなりの評価をもらえるようになってきました。
電源さえあれば、イベントができる!
そんな機材が揃って、わかったことがあります。
これは、ひとつの自由なのです。
今まではクラブでしかできなかったイベントが、路上で、公園で、喫茶店で……と、可能性を広げることができるのです。
どこでもイベントができる可能性が出てきたのです。
これは、ひとつの自由だと思いました。
クラブにしばられないのです。
それがわかった僕は、公園でもアニクラをやりましたし、個人のパーティで鳴らす機会もいただきました。9月にも、名古屋市のど真ん中、栄の公園でアニソンを鳴らす機会もできました。
クラブ以外で音を鳴らすことは、純粋に面白いです。
でも、それと同時に、外の世界と直にぶつかることとなりました。
ぶっちゃけ、騒音問題とかその他もろもろです。
自由って責任とセットだって、よく言いますが、まさにその通り。
クラブでイベントをやるってことは、クラブに守られてるんだなって思いました。
そして、クラブは外の世界とぶつかってるわけです。
クラブに守られて、イベントをやってる・楽しんでる人は、クラブを守るってことも考えないとなーと思うのでした。
ベースミュージックアニクラガイド
ベースミュージックの話をします。
ベースミュージックとは、「なんか普通のスピーカーでは鳴らない、スッゲー低い音が入ってるダンスミュージック」のことです。
厳密な定義とかないらしいのですが、ざっくり言うとそんな感じです。
普通のスピーカーではすごい低い音はあまり鳴らないので、こういう音楽は、すごい低い音も鳴るような特別なスピーカーで鳴らします。
そういうスピーカーとか一式を「サウンドシステム」って言います。
中でも、低音担当のスピーカーのことを、サブベースとかウーファーとか単にウーファーとか言いますけど、そこの前にライターで火をつけると、ベースが鳴った瞬間に、炎がふっと消えます。
音って、基本、空気の振動ですけど、低音ってそこがすごく体感しやすくって、もう、スピーカーから風が吹いているんですね。
なかには扇風機みたいにヒュンヒュンブーンブーンと風が吹いてくるスピーカーもあります。
風だけでなく、更に足元からブルブル小刻みな振動が伝わってきます。
スピーカーの前に飲み物の入ったコップを置くと、振動で波ができます。
OUTLOOKというベースミュージックの祭典なんかで使われるような、大きなサウンドシステムの真ん前で、すごいベースの入った曲がなると、振動と風圧で、息ができないような、胸元を締め付けられるような感覚に襲われます。
建物のボルトが低音の振動で抜けたとか、会場のトイレのドアが振動で常に動いていて、誰もいないのに中に人が入っているかと思ったとか、そんなすごい話もあるそうです。
これはもう、体感の体験なので、サウンドシステムが導入されガンガン鳴らしている「現場」に行かないと、体験できません。
僕が「サウンドシステムはアトラクション」って言うのは、そこら辺が理由です。
よく、「音楽なんて家でiPhoneで聞けるんだから、クラブに行く意味わかんない」みたいな事を聞きますが、サウンドシステムの体験は、絶対に家ではできません。
だから、ベースミュージックを体感したいなら、「現場に行こう!」って話になります。
……というか、ベースミュージックは低音特化なので、こういう話がわかりやすいんですが、クラブミュージック自体、クラブで大音量で聴いて、真価がわかるように作ってあるので、やっぱ、クラブに行って聞いて欲しいですね。
ところで、
このブログ、アニクラのブログなので、アニクラの話をします。
アニクラにも、ベースミュージックの波が来ています。
ベースミュージックとアニソンの融合をガチで謳っています。
他にも、少し形は違いますが、大阪でハッピーナッティーというイベントもあります。
こちらもベースミュージックとアニソンが両方聴けるイベントになっています。
これらのパーティーだけでなく、こういった流れは他のアニクラでも出てくるかもしれません。
なにより、東京のベースミュージックのレコードを主に扱っているお店の店長さんから
「ベースミュージックの人って、アニメアイコン多いのなんで?」って聞かれた事あるくらい、ベースミュージックとアニメの親和性は高いようなので。
「ベースミュージックディスクガイド」って本があるのですが、その本の冒頭の対談ではこのように言われています。
「いいシステムがあって、低音が出せるような環境が出てきたから、そういうものを使って低音を出していきたいっていう動きが出て来てる。今、東京でもそうなってるし。だからそういう現場でかけたいって思う音楽がベース・ミュージックってことになるんじゃないでしょうかね」
サウンドシステムで聞きたいアニソン。
それはベースミュージックだし、
個人的にはそういう曲も出てくるといいなって思います。
ちなみにこいつは僕の一押しのオススメです。低音出てます。
ところで、名古屋にも偶然、小規模ではありますが、自前のサウンドシステムをもつアニクラがあります。
ご興味のある方は是非。
ついでにこんなまとめもありますので、お時間のあるときに是非。
「わかる」の壁
アニクラを語るときに、欠かせない言葉。
それが「わかる」です。
「わかる」って言われたら、
「それな」って答えましょう。
アニクラの会話の約6割はこれです。
なぜ、それほどまでに、アニクラでは「わかる」が重要なのでしょう。
それは、アニクラではアニメの曲がかかるという大前提があるからです。
例えば、誰も知らない曲……
それこそ、VJさんすら知らない曲がかかったら……
アニメの曲だって、わからないじゃないですか!!
これは非常にまずい事態です。
アニクラに来ているお客さんは、アニメの曲を聞きに来ているんです。
みんなでアニメの曲を聞いて、みんなで盛り上がるために来ているんです。
誰も知らない曲がかかったら、アニメかどうかわかんないし、
そもそも、みんなで盛り上がれないじゃないですか。
みんなが「わかる」曲だったら、みんなで盛り上がれます。
「わかる」曲から「わかる」曲につながったら、
その◯◯つなぎが、「魔法少女つなぎ」や「監督つなぎ」や「制作会社つなぎ」や「今期つなぎ」や「声優つなぎ」だったら、
「わかる」つなぎだったら、
盛り上がるっきゃないじゃないですか!!
「わかる」が、アニクラ特有の一体感を生んでいるのです。
世間一般では知られていないマイナーな「名曲」が、みんなが「わかる」アニクラではアンセムへと昇華してしまうのです。
ですので、アニクラではBPMをあげて盛り上げていくという一般的な手法とともに、
「わかる」度を上げて盛り上げるという手法も取られます。
高度な手法として、「わかる」度数をぶち上げてから一度落として、また「わかる」度を上げてさらに盛り上げるという「わかる」ブレイクって手法もあります……
知らんけど(大阪人特有の知らんけどメソッド)。
まぁ、とにかく。
「わかる」、みんなでわかっていこうぜ。
ちなみに、
アニクラ以外のクラブでは「ヤバイ」が欠かせません。
「ヤバイ」と言われたら、「ヤバイ」と答えましょう。
普通のクラブの会話の8割はこれです。
※ アニクラ以外のクラブでは、そんなに「わかる」曲ばかりかかりません。
ですので、クラブミュージックの「ジャンル」自体がもつ「わかる」が重要だったりしてるのかもしれません。
DJ論はなぜ嫌われるか
「DJ論はなぜ嫌われるか」
って書こうと思ったんです。
「音楽は自由だし無限の空に羽ばたく僕たちは天使」だから?
「上から目線」だから?
「そもそも、一般に唱えられるDJ論が総じて間違ってる?」
「ってか、音楽が専門でもないのに、何言ってるの?」って思われてる?
「みんな真面目すぎて、真に受けてしまいすぎ?」
「インターネットは議論に向いてない? リアルでやれ?」
…………闇っぽいのでやめときます。
なんかDJ論言うと、オファー来なくなるらしいしー
では、おやすみなさーい。
アニソンDJ 公募ガイド
イベントに出てくれるDJを、友達や知り合いにばかり依頼していると、どうしても「身内感」が出てしまいます。
身内感は、時に集客の囲い込みにつながりますが、同時に、閉塞感やイベントとしての新味のなさにつながります。
そこで、新しさを発掘しつつ、外にDJを積極的にオファーする方法の一つとして、DJの公募があります。
あまり語られませんが、公募の最大の利点は、オファーが断られることがない点です(そりゃそうだ)。
ただ、闇雲にDJを公募をしてはいけません。
誰も幸せにならないからです。
「彼氏欲しい」と常に言っている女の子に告白しても、OKが出る可能性が低いのと一緒です。
何を求められているかわからない公募は、危険です。
何を求めているかわからない女の子は、危険なのと一緒です。
公募をプロデュースしましょう。
公募をプロデュースするということは、すなわちイベントのコンセプトをはっきりとさせる行為でもあります。
では、公募の目的と狙いとはなんなのでしょうか。
【イベントのイメージアップ】
1)公募を行うことでSNSへの露出度を高めます
2)ジャンル外のDJや他の地域のDJと接点の少ないイベントでも、それらの人が公募を通じてイベント名やコンセプトの認識を深めていくことができます。
3)公募のための情報提供が必要になるため、イベントの意図やテーマが簡潔・丁寧に説明されます。したがって、趣旨を確実に伝達できます。
【ロイヤリティ獲得】
1)公募応募者がイベント出場を狙い考えることは、足を運ぶ(集客)、調べる(サイト・ツイプラ等への誘導)というイベントへの能動的な行動へとつながります。
2)イベント出場を狙うことで、応募者は努めてイベントを意識し、知ろうとします。この行動が結果的にイベントをよく知り、ロイヤリティを高める効果があります
3)公募の定期開催により、「次の出場狙い」でイベントを継続的に記憶することになります。
【市場調査】
1)よりオーディエンスに近い立場、発想で作られたアイデアやミックスを獲得することができます。
【人材の発掘】
1)DJなどの人材を広い市場から発掘することができます
2)多くの参加を促すことで、結果的に質の高いDJを採用することができます。
【シーン活性化】
1)公募の話題作りで、全国的にイベントを告知することができます
2)告知から発表までの期間を持つため、参加意識が持続し、高揚させることができます
3)他のイベントとの連携を深め、シーンへの貢献をアピールできます
【文化振興】
1)シーンの歴史・文化などの理解を深めます
……いかがでしょうか。
ちゃんと読んでいただけましたでしょうか。
あ、読まなくてもいいですよ、これ、公募ガイドの丸パクリなので。
公募の目的とねらい|公募/コンテスト/懸賞情報掲載なら公募プロデュース
ま、でも、そこまでそんなに的外れではないのではないでしょうかw
まぁ、それはともかく。
オーガナイザーは常に新しいDJを求めています。
新しい血を入れて、イベントを変えたいというのなら、「どのように変えたい」のか、そのためには「どのようなDJを必要としているのか」が、オーガナイザーの中ではっきりしていないといけません。
ましてや、公募は「そのイベントに来たこともない人」も対象に含まれていきます。
そういった人たちに、「言葉で」説明しなければなりません。
そのうえで、そのオーガナイザーの「狙い」に、もっとも「的確な」ミックスをプレイしたDJを、イベントに招聘しなければならないと思います。
DJの公募は、有名DJの選別手段であってはなりません。
公募は、漫画雑誌で例えると新人賞です。
応募してきたサイコーとシュージンに「これは、ジャンプには載せられない」と言えたように、
「このミックスでは、僕のイベントには出せない」って言えますかって感じです。
僕は、二回、アニマルケで公募をしましたけど、ここらへん、ぜんぜんわかってなかったので、本当に恥ずかしい限りです。
でも、新しい出会いはありましたし、その中でもいい出会いは確実に僕の財産になっています。
できれば、今後は、公募に応募してくれた全てのDJさんに「よかった」と思って欲しい。
そのためにも、「何をもとめているのか」を、僕がハッキリできた時は、また新しい出会いを求めて、公募がしたいですね。
※ ちなみに、応募するDJ側としては「イベンが何を求めているのか」を理解した上で、それをミックスで提示するといいと思います。
明記されていなくても、公募方法や選別方式で、それらはわかると思います。
ちなみに、サンクラにミックスをアップ、タグをつけて、ファボが多かったDJを採用って言う方法は……わかるな?
※2 もちろん、漫画に例えるところの「持ち込み」もあります。
アニマルケシステム最終回の告知
9月26日のアニマルケシステム最終回は、スプラウツダブ94の一員であり、しのぶ'N'BASS RiOTとしての活動も人気の、バツさんをお呼びして、
「バツの一から始めるアニソンEDIT制作講座」
を行います。
アニマルケシステムのサウンドシステムを使って、DJを1時間プレイしていただいた後、バツさんのアニソンEDITの作り方を2時間みっちりお聞きしようという、3時間まるまるバツさん!という超贅沢な企画です。
普段は、VJに使っているやたらデカイモニターでDTM中のPC画面をミラーリング。
しかも、18インチのウーファーをはじめとするアニマルケシステムのサウンドシステムを鳴らしながら、リアルタイムで作っていくという、前代未聞のスタイル。
しかも、聞き手には、名古屋を代表する若手ボカロDJ・ボカロP・サウンドクリエイターのseazqさんをお迎えしました。バツさんの得意とするアニソンEDITやベースミュージックとは別の視点は、違った切り口を提示してくれるのではないでしょうか。
あにめろでぃ♪の1階では、メイド喫茶にスタジオモニターをぶち込んでお送りする最高のアニソンラウンジを、くしゃみさん、かのんびーつさん、jokerさん、婿さんと、最高のメンツでお届けします。
是非、こちらもお楽しみください。
アニマルケシステムが半年の試行錯誤の末にたどり着いた、最高にして最後の一夜。
お楽しみに。
参加声明は、下記のツイプラ建設予定地で。
近日、詳細も公開いたします。
よろしくお願いいたします。
ANIMARKE SYSTEM 06(愛知・名古屋)@あにめろでぃ♪ 9月26日(土)23:30〜 #ANIMARKESYSTEM - TwiPla